マドモアゼルC

ファッション映画って観ますか?

以前はファッションに関することは目を通すのが当たり前だったので、殆ど観ていましたが、現在はファッションの外側に居て、改めてファッション業界って?!という目線で観ています。

冬にはバーグドルフー夢のデパートーを観ましたが、こちらはNYにあるデパートが舞台。

本日観た マドモアゼルC “ファッションに愛されたミューズ”

こちらはパリが舞台。

映画ポスター

“59歳。私は今日もピンヒールで歩き続ける” 

このコピー、、、とても惹かれました。

サブタイトルは写真にあるようにーファッションに愛されたミューズーです。それは映画の主役であるカリーヌ・ロワトフェルドが元モデルであったことから表現されたのかなと思います。

ご自身の59歳でピンヒール、想像できますか?(59歳以上の方、失礼致します)

既にスニーカーに走っている自分には到底・無理な感じで、観る前からどんな女性なのだろう?と興味津々。

映画ストーリー

映画館のボードには物語のPR.「ファッション女には70人の敵がいる!!」

ストーリーには新しい雑誌の創刊をする彼女の邪魔をするかのように、フォトグラファーやモデル等々、他のブランドなどに契約されていて、撮影の進行に差し支える場面があったり、急に「協力できない」と断られたり、圧力が掛けられている様子が描かれていました。

70人も敵がいたら、それは大変。

でもそれにも屈せず、次々アイディアを出し、なら、こっちで!、じゃあ、あっちで!と仕事をするのが素晴らしかったし、何よりもドキュメンタリーがプライベートも焦点を当てていて、娘さんの妊娠からお子様誕生、自身がグラン・マ(おばあちゃん)になったのと喜んでいる場面やパートナーが居て、いつも家に帰ると話を聞いて貰えるの。と味方を映していたことは、人間らしさを感じて、とても共感できました。

どちらかと言えば、エディター(編集者)やファッションの雑誌を作ることに関わっている方、カメラマンやモデルの方に観て頂きたい内容。

モデルさんの苦労・大変さも、本人達が語る場面はなくとも、スクリーンから伝わって来ます。何度も「美しい」「最高だよ」って言われながらのポージングや演技。本当に凄かった!

映画館内

ファッションは夢を与える、夢を見させてくれるもの。

何度も映画中に繰り返し、カリーヌが言ってた言葉。この言葉がとても元気を与えてくれます。雑誌が売れない時代に入っている(日本の話です)時に、原点回帰させてくれるような、そんなパワーが伝わって来ます。

また怖そうなイメージのファッション業界ですが、彼女のようなプライベートは家族に愛情いっぱいな人で仕事はしっかり戦闘モード。こんなバランスの良い方、お手本にしたいですね。きっとご自身の才能とセンス、人間性から全ては成り立っているのだと思います。

何だか沢山の元気を貰いました!! 気になる方は是非。

最後に、ドキュメンタリー中、カリーヌの足元(ピンヒール)が何度も登場します。美しい靴のチェックもお忘れなく。