展示会‐helter skelter①-

夕暮れが早くなり、朝夜はすっかり肌寒いですが、何を羽織っていますか?

ファッション・ウィーク中、自社展示会をしているhelter skelterさんにお邪魔しました。

たっぷり写真を撮らせて頂きました!

まずはジャケットから紹介します。

 かなりハイなスタンドカラー。裏にボア素材付き。

気温に合わせて、スタンドにしておいても、広げて襟にしておいてもどちらでも。

 本体はネイビー色のメルトン生地。ウール90%、ナイロン10%。

フラップ付きのポケットに加え、胸の切り込みポケットがお洒落。

袖は起毛したシャギー生地。色はカーキグレー。

実は別の生地、別の色というさりげない組み合わせ。大人心をくすぐります。

そして裏地はライトブルー色のサテン、柄物。

さりげなく見えない場所にこんな素敵な生地使い。

 何と言ってもとても暖かそう。秋冬は防寒が大事ですね?

メルトンの生地はダッフルコートやPコートに良く見られる生地ですが、トラッド系でなく、こんなモード使いも出来るのですね。

秋冬の羽織といえば、ハーフ丈、3/4丈も主流ですが、ショートジャケットも大人は必須です。

ワンピースやオールインワン(つなぎ)でちょっとバランスが合わないって時ありませんか?

そんな時のお助けアイテムだったりもします。

間もなくショップさんに投入される予定のジャケットでした。

MBFW-Jenny Fax-

メルセデスベンツ・ファッション・ウィークは約1週間あるので、体力は基本、必須です。しかしながらファッションから少し離れていた為か、ちょっと途中、疲れてしまいました。

土曜日は夕方からシブカル祭見に行きがてら、Jenny Fax(ジェニー・ファックス)のショーへ。

渋谷の宮下公園の一部にランウェイを作り、多くのファッション好きが集まりました。

通常はスケボーの練習場なのか、平らな場所でランウェイにピッタリ。会場は人がビッシリ。

小雨が降り出す中、モデルさん達がウォーキングをスタート。

 天女が登場。小雨も天からの贈り物のよう。

羽衣はワイヤー入りのようで、ほぼ固定。空間ごと纏っている状態でした。

 ショートパンツにレーシーなロングパンツのレイヤード。

トップスのイラストも印象的なルック。横に垂れている袖もフリルも可愛いです。

 こちらはジャンパー・スカートの胸当て部分がインパクトの強いルック。

子供の頃に着た懐かしいジャンパースカート(プリーツ)。20代で再び大人アレンジで着たいと思いませんでしたか?服飾学生やファッショニスタなら大胆にリメイクしたかもしれません。そんなアイテムをJenny Faxらしくした作品だと思います。

こちらはマイクが面白いアレンジ。 尾を引く布も長かったです。

ランジェリーのようなお人形のインナーのようなコーディネートに右は黒の羽衣天女。

気になったのはこちら。 遠目でしたが、恐らくニットのセットアップ。

持っているのはランドリーバッグだと思いますが、こちら側面にアレンジしてありました。(見えないのですが、絵柄の布を上から貼っているようでした。

一部のラスト・ルックは白菜入りの帽子のコーディネート。(モデルのルック写真は全てFashionsnapさんより)

最初、筆かな?と思ったのですが、中に野菜が入っていて! ん?帽子?!

みたいな感じでした。

この後、二部まであり、たっぷりとランウェイを演出していました。

全体を通して、気持ち良い位、「ファッションにルールないですよ」って言ってくれている様でした。しっかりとデザイナーさんご自身のルーツや文化は吹き込んでいる上での表現の自由。デザイナーはShueh Jen-Fang(シュエ・ジェンファン)。

今回のコレクションは生まれ育った台湾が着想源とのこと。

『楽しい』を教えてくれたショーでした。

MBFW IN-PROCESS

今週は気温としては秋らしく、ファッションナブルに過ごしやすかったのではないでしょうか?

渋谷のヒカリエ会場周辺にはお洒落さんが密集していて、目を楽しませてくれました。

17日(木)14時からのIN-PROCESS(イン・プロセス)のショーへ。

空に蝶々が飛んでいるヴィジュアル。コンセプトは「IDYLLIC」。

ランウェイに差す光はほんのり。

Idyllic[形]

1.とても平穏な、すばらしい、美しい、幸せな

2.田園詩(風)の、牧歌的な、絵のように美しい(フライヤーより引用)

では、映像で上がっていますので、どうぞ2014年春夏をご覧になってみて下さい。

FASHION TV

 レース生地によるセットアップ。深みのあるゴールドで存在感があります。

お花や葉のデザインも綺麗ですね。

プリント物は 観覧車に象とドリーミーで楽しい感じ。

トレンチコートは7部袖で軽い雰囲気。

オリジナルプリントのトップスにゴールドのショートパンツ、そしてオリジナルプリントの靴下。コーディネートそのまま真似したいですね。

ニットは花柄でロマンティック・レトロな感じ。(上記写真は全てFASHIONPRESS)

左はロングカーディガン仕立てでワンピース風に見えますが、右はスカートが付いているのでしょうか?

個人的に衝撃だったのはこの靴。良く見ると間が空いててサンダル型。

これなら夏に履ける革靴…ですね?

オリジナルの靴も注目です。

前シーズンより『思い出』というキーワードがしばし出ています。いつもクールなショーの音楽も今回は優しく夢心地な音に変わっていました。

衣服と思い出を考えてみたくなるコレクションでした。

MBFW-LAMARCK-

17日(木)この日も渋谷ヒカリエへ。今回のファッション・ウィークはこちらがメイン会場となって折、ヒカリエの店外や店内にもキービジュアルのポスターが貼ってあったり、館内放送でも「ファッション・ウィ~ク」と流れていました。

渋谷駅構内のキー・ビジュアル。写真を撮っている人が他にもいました。

台風翌日はすっかり良いお天気になりました。

最初のショーはLAMARCK(ラマルク)

ファースト・ルックはアレンジボーダーからスタート。

「これは着たい!」と思わせる入りで、脳が瞬時に目覚めました。

明るい色と軽い素材の丸いカッティングのトレンチコート。

 プリントものだけど、デイリーに使えそうな小柄。しかしながら力強さを感じます。

 柔らかそうに見えたのはニット作品でした。

右のハイゲージのニットポロ、繊細で軽快な雰囲気。

 糸まで透けてみえそうな、デリケートな生地作品。(上記写真は全てファッションプレスさんより)

遠目でも光って見えましたが、繊維が透けてますね。

フィナーレの様子。

アヴァンギャルドなヘアースタイルに、デリケートな素材の定番のアイテム、そしてモードなデザインがミックスされた、そんなコレクション。

何よりも良い意味で後姿に執念の美を感じました。

不思議な魅力です。

 

MBFW-STOF-

16日(水)10:30スタート予定だったSTOF(ストフ)。

この時間にまだ会場に行けず、諦めかけて映像配信で観ようかと思いながら、11時に渋谷ヒカリエ着。台風で混雑な朝、有り難いことにショーも遅れていて滑り込みセーフ。

前日にもメールで「台風の予定ですので、無理してお越しにならないように…」との連絡も来ていましたが、関係者の方々だって厳しい環境下、何よりもショー開催、良かったですね。

タイトルは『VOTABICA』

音楽がスタートすると舞踏から始まりました。

ランウェイにはハンギングで植物が飾られ、 踊りながら歩くパフォーマンス。

その後、モデルさん達による通常ウォーキング。

このお髭のモデルさん、存在感が凄かったです。

タイトルに関連して発表されたのは、ナチュラルな色合いや素材に植物プリントだったりで、春夏らしい軽さと爽やかさを感じました。

ヘアーメイクも草花の装飾で、「とある国の…」と始まりそうな物語のような仕立て。

“丁寧に生きたい

庭に咲く地味な花の名前

を覚えているような”

LOOKBOOKに書かれた短歌の言葉。この言葉に続くようなコレクションでした。

ブランドのHPにて今回のショーが観れます。→STOF OFFICIAL WEBSITE