MIKIO SAKABE&絶命展

昨日13日(日)夜もParco Museumへ向かい、坂部三樹郎とSHUEH JEN-FANG(シュエ ジェンファン)のお二人が手がけるMIKIO SAKABEのショーを観ました。

同年代の友人にも元気だねーって言われますが、決して元気ではなく、夜出掛けると翌日ぐったりする年齢です。

会場にはプレス関係者以外に20代位の若いファッション層が大勢いました。

「風の谷のナウシカ」の音楽から始まったショーは、モデルさんが石のブロックに上がりポーズそしてウォーキングなシンプルなもの。

様々な体格のモデルさんが表現。日本のファッションにある『可愛い』に『可哀相』とか『怖い』を注入。こちらのレイヤー感のあるスタイリングにスニーカーはお洒落。

可愛い文化は日本特有。東京では原宿ファッションがあります。こちらは姫系なのでドレス。

感じるのは全て、海外から日本を見た目線。

海の向こうから日本のファッションを見たらこう。っていう解釈に思えました。

なので日本人の私から見ると有りのままを表現されて、ちょっとくすぐったい部分も感じますが、海外の人達に伝わりやすいブランドだと思います。

若い人からは「あ~これなら自分でも出来る」って思われそうな気もしますが、アートで言ったら、ピカソのようなもので、ちゃんと完璧なデッサンがあるからキュビズムになったのですよ。洋服を作る基礎があるから出来るのですよ。とそういう理解もして貰えてるといいなと思います。

残念ながら、写真が上手く撮れませんでした。

日替わりと言っていた絶命展。変化のある作品、並べてみました。

 

左が前日。 右が翌日。モチーフが増加。演出も変わってました。

生きた表現なのですね。

12日のwrittenafterwards、13日のMIKIO SAKABE、正直、理解できなかったらどうしようと不安でしたが、間近で観て見たら、凄く判りやすかったです。

ITの発達で世界のコレクションが同時に見れる嬉しさは有りますが、やはりファッションショーは生で空気と空間を感じないとダメですね。

絶命展なのに、逆に「生きる」を沢山感じた展示とショーでした。

writtenafterwards&絶命展

10月12日(土)渋谷Parco part1のMuseumにて行われている絶命展と、writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)のプロローグ・ショーを観て来ました。

これは、織姫とちいさな子供たちが住む星と僕たち地球のお話です。 あるところに織姫と子供たちが住む小さな星がありました。 その星は布が手に入らなくなった不毛の地です。 彼らはぼろぼろの服を纏っています。 織姫と子供たちは、とうとう耐えきれなくなり、 新しい布を手に入れようと、宇宙船を作る決意をするのでした。
原作 : 山縣良和 演出・脚本 : 安藤桃子(映画監督)       -HPより引用-

プロローグ・ショーのコンセプトストーリーです。

空間の真ん中に座した宇宙船。こちらに乗って出発する物語。

織り機が宇宙船化したもので木製。写真では見えませんが、丸棒も宇宙船型で、中に設置してありました。

ショーは子供の叩く太鼓音で始まり、演奏者によるギター音と一緒にバック・ミュージックを構成。「何が始まるのかな??」というスタート。

織姫を宇宙船に乗せている所。繋ぎ合わせたボロボロの着物を皆、纏っています。

布を探す旅に出る織姫を支え、舞台を盛り上げる子供達。

テーマが壮大で、「何だろう?」と考えてしまう所もありましたが、現代の衣服で溢れる市場とは真逆のお話で、布が無くて衣服が作れなくてというストーリーは興味深かったです。

毎日沢山の服に囲まれているので、コレが全部無かったら、、、(考えたことありますか?)

と考えると凄く寂しい気持ちになりました。

ショーは子供と織姫の入場+退場形式で、ギターの演奏者も同じような質素な衣装でした。

プロローグ・ショーとの事で、序章らしい短いショーでした。続きはどうなるのでしょうね?

その後、会場となっている絶命展を見ました。

毎日変わる展示だそう。モチーフは静物だけでなく、生きた人物も。

お人形ではなく人間がアート化。

生きた展示と言えば良いのでしょうか?不思議な感覚でした。

墓石が浮遊する作品。墓石には「肩巾」。右下の人だけ生きた人。

これは面白かったです。笑いました!

絵画と立体の融合作品。

現代アートのインスタレーションを見ているような、時々ふっと笑わせるようなユーモアありました。

「ファッション」の人は理解出来るのかな?とか「アート」の人にはどう思われる?とかそんな疑問も頭に上がりましたが、言葉にする前にまずは感じて欲しい。そんな展示に思われました。

『絶命展』は今日までやっています。→渋谷パルコpart1・3F

ファッション・ウィーク・スタート(東京編)

9月より2014年春夏NYファッション・ウィークを書いて来ましたが、NYと言えばのマーク・ジェイコブス、マイケル・コースやラルフ・ローレンなど大御所は?となりますが、こちらのブランドはどこでもピックアップされているので、敢えて飛ばしました。

さていよいよ東京でファッション・ウィークがスタートします。

大きく世界の動きからはずれますが、NY→東京→ロンドン→ミラノ→パリの順でコレクションを紹介していきたいと思います。(こんな見方もあるよねと見守って頂けると幸いです)

現在、日本全国でファッション・ショーや〇〇コレクションが行われているので、どこを始めとするのか困難ですが、MBFWT(メルセデスベンツ・ファッション・ウィーク・トウキョウ)だと明日からのスケジュールとなっております。

「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」のスローガン

1. 世界に向けた新人デザイナーの登竜門に

2.「創」(デザイナー)、「匠」(製造事業者)、「商」(アパレル・小売)の連携の起点に

3. 東京をもっとおしゃれで楽しい街に

嬉しいスローガンですね。

実際、展示会やファッション・ショーは平日だったりして、一般の方が参加するのは難しいので、プロフェショナル向けにはなりますが、街でファッションに関する何かを見掛けたら、是非ご声援をお願い致します。

秋らしく天候が戻ったようです。

ファッション・ウィークに連動して、ファッショナブルな装いでお過ごし下さいませ。

NYコレクション・MM6

10月も10日過ぎたのに再び気温30℃近くとなり、折角の秋気分が「う~ん」と唸ります。

しかし天候は誰にも変えられないので、ここは来年の春夏を見るのにはバッチリ!とポジティブに考え、コレクションを見て行きたいと思います。

今日はNYコレクションの中のMM6。メゾン・マルタン・マルジェラのカジュアルブランドです。

ラグジュアリー・ブランドは、ランウェイで発表するコレクションは一つと言う所もあれば、メンズとレディースと分かれていたり、カテゴリー(例えばドレスライン、カジュアルラインなど)で分かれていたりと色々です。

いくつも発表しているブランドでも、「あぁ、このブランドらしい。」と統一感・共通性があれば、細分化されようともファンには溜まらないのではと思います。

こちらのMM6はカジュアルラインですが、メゾン・マルタン・マルジェラが垣間見る事が出来ます。(統一感についてはまたパリ・コレクションのマルジェラの時に触れたいと思います)

真っ白なコーディネート。

シアー感(透け感)が春夏らしく涼しげなトップス。ちょっとバックスタイルが見えませんが、

パーカーのような仕立てに見えます。

こちらも真っ白コーディネート。

全身真っ白のコーディネートされた方はいらっしゃいますでしょうか?(なかなか靴やバッグまではいかない事とは思いますが)

白は大抵誰でも似合う色。

それだけでお洒落になるには、やはり一つ一つのアイテムにデザイン力が求められると思います。そんなデザイン性あり、アーバン性ありなのがMM6。

もちろんカラーもあります。 靴まで同じ色。

綺麗なブルーも登場してます。日本人にも似合う色なのではないでしょうか?

カラーだって白で合わせる。

来年の春夏、カラー物を着たい!と思っている方、それに白を合わせたコーディネートがある事を思い出してくださいね。

MM6のコレクション、今回ルック数少なく、フッと見過ごしてしまいそうなシンプルさが目立ちますが、コーディネートの参考あり、デザインを際立たせる演出ありで、個人的にはジッと見てしまいました。

初めてモード系の服に挑戦したい方にもお勧めのブランドです。

<リンクはメゾン・マルタン・マルジェラ>http://www.maisonmartinmargiela.com/

NYコレクション・Y-3

10月に入り急な気温差がありますね。

天気予報をチェックの上、着る物で調整してお身体を守って下さいね。

間でwebmagazine-Gの執筆&編集をしていて、NYコレクションが途切れてしまいました。

毎月発行しているウェブマガではFashionを担当しております。テーマは「〇〇に着て行く服」。12回に渡って書く予定です。

今回は「秋に着て行く服」(ショッピング編)。是非こちらも読んでみて下さいね。

さて今日はY-3です。

Y-3はご存知yoji yamamotoとadidasのコラボ・ブランド。

「10年前私たちはadidasと共に、それまで存在しなかったものを創り出しました。当時思い描いた未来が現実となったのです。 スポーツウェアをエレガントでシックなものにしたいという10年前の気持ちは、今も全く変わっていません。adidasと仕事をすることで、刺激を受け…クリエイティブライフが豊かになりました」 – 山本耀司 2011年  (HPより引用)

NYコレクション2014SSで随所に見られたスポーツ・ミックス

上記コンセプトからも判るようにミックス前提でスタート。

何年も進化し続け、エレガンスでシックで、そしてモードですね。

本当のコンフォート・ウェアってこんな感じ?

着心地や機能性を追及すると、どうしてもファッションから遠ざかる。

スポーツウェアをどうやってファッションに落とし込もう、ファッションをどうやってスポーティにしようか。考えた事のある人なら、同じ事を思いませんでしたか?

かくゆう自分もジャージに黒ジャケットを合わせてどうにかコーディネートした事があります。

 着心地の良い服=ずっと着たい服

そんな図式が見えます。

いやお洒落とはキツイとか痛いとか当たり前。とも言われますが、

やっぱり着心地や動きやすさ心地良さも捨てられません。

カジュアル・ファッションが実は一番難しい。

オフィス・カジュアルは着慣れていてもカジュアルは難しいと思っている人は多いのではないでしょうか?

カジュアルが難しいのはルールが無いからなんです。 上下揃ったものを着ているよりコーディネート力が計られるので、どう合わせていいのか、、、が疑問に上がってしまいます。

自分はお洒落じゃないし、と思う方はトルソー・コーデそのまま買いもお勧めです。(サイズの相談は、販売員さんに。)

序々にご自身のファッションを進化させている方は一度、スポーツミックスのファッションに挑戦してみてはいかがでしょう。